□music すでに、冬を通り越して、春がやってきてしまいました。 色んな音に出逢っています。穏やかに、のんびりしています。(2006.03.26) |
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LET IT DIE / Feist (2004) カナダ出身の女性シンガーソングライター。ここ1年くらいで一番聴いている女性SSWかもしれない。 歌っている、というよりは、口を開けたらこぽれてきた…みたいな歌い方なのだ。ドライで官能的で妖精的。 ゴンザレスのプロデュース。音は非常にシンプルで厳選されているが、 ある意味、粗い。生々しさが残る。そこがいい。 そもそも、フランスで手に入れたという、パリのラジオ局<Radio NOVA>のコンピCDを、 友人づてで聴かせてもらったのが、Feistとの出会い。パリっ子、パリ男たちが熱狂するのもわかる。 なんかオシャレだったりするから。そぎ落としたシンプルさが故のオシャレさ。こういうオシャレなら大歓迎。 |
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ECOLOGY OF EVERYDAY (毎日の環境学)/小沢健二 (2006) ついに…この人が動き始めました。というか動いていたんだろうけど、外に向けて<開き>始めた。 ポップさと心躍るウキウキ感、こうか!やられた…というくすぐり術。 それは彼が歌っている頃から変わらないけど、今回は、歌はありません。 エレクトロな様々な音色、ヴィブラホン、マリンバ、ホルン、チェロといった生楽器、 そのどれもが絶妙に絡んでいて、時に音が過剰になったり、足りなくなったり、 惑わされたり、ストンと収まったりする。徐々に来る展開。それはもちろん予測不可能。 彼の発達した<脳>の中で、日々構築されている音像を、少しでも垣間見えた気がして楽しい。 でもきっと、小沢健二と知らなくても、猛烈に惹かれる一枚であります。 |
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WOODSTOCK / YUJI ONIKI (2006) アメリカを拠点に活動、今作が日本デビュー。 ウッドストックの山の中の環境で、地元ミュージシャンたちや、仲間を呼んで参加してもらった…そうだ。 その音は、限りなく柔らかで呼吸と鼓動に合っている。息をするのと同じように出てくる波形、ゆらぎ。 いつのまにかカラダの中に取り込まれて、増幅してゆく。アルゼンチンのフェルナンド・カブサッキも参加。 盟友・勝井祐二さんも、録音の最後の最後で、ウッドストックに来てヴァイオリンを弾いてくれたとか。 なんとも美しく、それでいて憂いの含んだ、ギターとコーラスのアンサンブルに身を委ねてみるといい。 私の中で、新しいアイドルの誕生の予感。 |
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With Mal /与世山澄子 (1984/2005) 沖縄に今度行くならと決めている事が1つだけある。 那覇にある、ジャズシンガー与世山澄子のジャズ喫茶に行くのだ。 彼女は最近、なんと20年ぶりの新譜を出したらしい。ピアニスト南博、菊池成孔氏ら、凄腕ジャズマン参加の。 久々に「歌う気になった」らしいのだ。…らしい、らしい、ばかりではいけない。気になるならば、過去を聴け。 これは2nd。沖縄で伝説的ジャズシンガーとして絶賛されていた彼女が、ビリー・ホリデイのピアニストであった マル・ウォルドロンと一緒に録音したものだ。素晴らしい。素晴らしい個性。感じてみたい。 …会いに行かなくてはいけない。そして、新譜も買って、聴こう。 |
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Ten Days Of Blue / John Beltran (1996) 近年のリリースものでは、ジャズ、ラテンハウス…的な音の、ジョン・ベルトラン。 これは、たまたまレコやで試聴して、即買いしたアルバムで、彼が<PeaceFrog>からリリースした、 まさに、デトロイトテクノの高揚感と叙情感がこれでもかと濃縮された一枚。 そう、一瞬で意識が吹っ飛び、心は惑わされてしまう。この音の前では抗っても、ダメだ。 そのビートの【一撃】の深みに、幾度となく、心臓と脳みそをフリーズさせられてしまった。 それでもやはり私は、この音に恋してしまう。自分のバイオリズムによっては、絶対に受け付けない音なのに。 どうやっても忘れられない恋ゴコロって、こういう感じなのかもしれない。 |
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